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FXトレードをやめなければ成功していたはずなのに…というケースが多すぎる

FX、そして投資ライターの鹿内武蔵です。

引き続き、投資家がFXなどのトレードで成功できない要因を探っていきます。

「何か良い方法はないかと」と新たなトレードをし始めた時は一生懸命なのですが、その後少し時間が経過すると、そのまま放置というケースが多いかと思います。

今回のテーマは「売買の三日坊主」です。
以下の記事を読んで頂き、実行に移すことができれば、FXで悩むことが少なくなり、成績向上のきっかけになりますので最後までお読みください。

目次

たった8%しか使われていない超人気EA

みなさんは、FXでEAの運用をしたことがありますか?

EAとは自動売買のプログラムファイルのことで、入手したEAファイルをMT4と呼ばれるトレードソフトにセットすることで、自動的に売買が繰り返されます。

EAを手に入れる方法はいろいろありますが、いくつかの販売サイトで購入するのが一般的だと思います。

さて、ある大手販売サイトで、2000個以上売れている某人気EAがあります。

2016年1月の発売から、6年以上もフォワードテストされていてその結果も上々です。初期資金が100万円で、積み重なった利益は約310万円ですから、6年間の年平均リターンは50%前後といったところでしょうか。

フォワードテストとは、EA発売後に実際の相場でどうトレードしたかを計測するものですから、いわゆる後出しはできません。

ところが2022年2月時点で、そのEAは約160個しか稼働していないのです。2000個以上売れているEAですから、その稼働率はおよそ8%。9割以上の購入者が動かしていないことになります。

これが成績が悪い負けているEAなら分かるのですが、行ったり来たりの波は当然あるものの、発売日からおおむね安定した右肩上がりの損益曲線を描いている人気EAでもこうなんです。

多少のドローダウンでは動じない強い心

今回はデータが揃っているEAを例に出しましたが、同様の現象は裁量トレードでも同じだと思います。

つまり、良いやり方であっても、途中でやめてしまって、結果が出てない人が多いのではないでしょうか。

あくまで仮定ですが、そのEAを発売日に買い、同じロットでひたすら止めずに回していれば、資金1に利益3.1が上乗せされ、6年間で口座資金は4.1倍になっているはずなのです。

フォワードテストはデモ口座の結果なので、スリッページなどにより多少成績は変動しますが、少なくとも6年間やり続けて資産が減っていることはないと思います。

裁量トレードの手法でも、EAでも、未来に稼げる保証はありません。これから先に何が起こるかは誰にも分からないからです。

だから私たちは、今日の時点までのバックテストが、プラス成績になっている手法やEAを選び、その傾向がまだしばらく続くことを期待してトレードをするわけです。

ただトレードの結果は、短期的には暴れます。先ほどEAも、最大ドローダウン(資金がもっと減った谷の深さ)は429,746円です。6年間勝ち続けている優秀な自動売買でも、瞬間的にこれくらい負けることはあります。

自分が選んだ手法やEAが素晴らしいものであっても、三日坊主になってしまって他に目移りすることで、結果としてトレードで成功してないパターンはたくさんあるはずです。

根気強く続けられるしぶとさも、投資で成功するために必要なスキルであると思います。

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■筆者情報
鹿内武蔵(シカウチムサシ):
国内唯一の月刊FX情報誌「FX攻略.com」の元副編集長として、様々な投資家や証券会社を取材。2019年よりFX・投資ライターとして活動中。株式会社tcl代表取締役。
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