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2wayプライスとは?FXの価格表示の意味と仕組みを詳しく解説します!

FX取引をする上で、必ず押さえておきたい基本事項に「2wayプライス(ツーウェイプライス)」があります。

最初はちょっと戸惑いますが、慣れればなんてことはありません。

ここでは、身近な2wayプライスについてもご紹介しながら、学べるようにしていますので安心して進んでください。

それでは、よろしくお願いいたします。

目次

2wayプライスとは

2wayプライスとは、私たちがFXを取引する際に相手方であるFXが売買できる価格を、「買うことができる価格」と「売ることができる価格」の2種類を同時に提示(表示)させることをいいます。

2wayプライス

この2種類の価格の違いですが、

  • 左側の価格が安い方(青色の114.257)がBid(ビッド)レートといって「私たちが売ることができる値段」
  • 右側の価格が高い方(赤色の114.260)がAsk(アスク)レートとかオファーレートといって「私たちが買うことができる値段」

になります。

つまり、FXでトレードをしようと思ったときにこの「2wayプライス」が表示されていたら、買う場合は「114.260円」で、売る場合は「114.257円」で売れる、という意味になります。

安い方の「114.257円」で買いたいとそのボタンを押しても、それは売り注文になりますので注意してください。

他にもある「2wayプライス」で行っている業界

FXや為替の慣習である「2wayプライス」、馴染みがないと戸惑うかもしれませんが、実は私たちの回りにもこの「2wayプライス」を使っている業界があります。身近なものとしては、

  • 金券ショップ
  • 古本屋
  • 宝石店

こんなところでしょうか。これらの業界の共通点としては、買取価格販売価格があるということです。

例えば「金券ショップ」。ここに「Aデパートの10,000円の商品券」があったとしましょう。

この商品券を金券ショップに持っていって買い取ってもらおうとすると、お店によっても違いますが大体9,600円位で買い取ってくれます。

でも、同じ「Aデパートの10,000円の商品券」をこの金券ショップで買おうとしたら9,600円では売ってくれないですよね。おそらく9,800円とか9,900円位の価格になると思います。

2wayプライス(金券ショップ)

古本屋もそうですよね。同じ本でも買い取ってくれる値段と売ってくれる値段は必ず買取値段の方が安いです。そうでなければお店は倒産してしてしまいます。

なぜなら、買取価格と販売価格の差額がお店の利益になるんですから。

2wayプライス(古本屋)

最後に宝石店ですが、宝石店に行くと「金の買取価格」とか「プラチナの買取価格」という表示があります。これも金券ショップや古本屋と同じで安く仕入れて、加工して仕入れ値以上の価格で売る、という「買取価格」と「販売価格」で成立しています。

2wayプライス(宝石店)

こうやって見てみると、実は為替だけが特別な仕組みではなく、多くの業界でも使われている仕組みであることが分かります。

2wayプライスで何がわかる?

為替以外でも2wayプライスを用いている業界を紹介しましたが、この「2wayプライス」で結局何がわかるのでしょうか。

それは「コスト」です。上記で買取価格と販売価格の差がお店の利益といいましたが、逆に捉えるとお店の利益はこちら側の「コスト」になります。

FXでは2wayプライスといって2種類の価格を同時に提示していますが、このBidレートとAskレートの差額のことをスプレッドといって私たちがFX取引をするうえでのコストがどれ位かかるのか、ということが分かるようになっています。

スプレッドの詳細は下記をご覧ください。

スプレッドとは?FX初心者が知っておくべき6つの重要なこと

例えば下記の2wayプライス

2wayプライス(ボード)

この場合、10,000ドルの取引であれば、スプレッド =0.003円
(=114.260円-114.257円)なので、

10,000通貨×0.003円=30円

ということで、取引コストは買いと売りの往復分で30円となります。

なぜ、わざわざ2つの価格を提示するのか?

これまで、為替の価格は売値と買値の2種類の価格を同時に提示すると述べてきましたが、では一体なぜわざわざ2種類の価格を同時に提示するのでしょうか。

答えを先にいうと、それは「公平性を保つため」と言えます。どういうことかというと、例えば取引をする際に「とにかくいくらでも構わないので買いたい」という意思表示があった場合、実勢レート(=正しいレート)よりも高い価格で売りつけることが可能なんですね。

具体的にいうと、例えば現在値が「110.15-18(売ることができるのが110.15円で、買うことができるのが110.18円)」という場合、取引者が「いくらでも構わないので100万ドル買いたい」という意思表示をすれば、相手方は実際よりも違う「110.17-20」というように高い価格で買わせることができてしまうんですね。

でもこれでは公平性が保たれないということで、為替の世界では取引の際に先に言うのは「ドル円を100万ドルの価格をちょうだい」という意識表示だけです。これなら相手方は取引者が買いたいのか、売りたいのか分からないので、価格を操作することができないですよね。

ちゃんと、売値と買値を同時に提示する意味で「2wayプライス」はいい仕組みとなっています。

最後に

ここまで記載したことで「2wayプライス」については十分です。

ここで学んだことをトレードに活かして、勝ちトレーダーの一員になってもらえればうれしい限りです。

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この記事を書いた人

株式会社トレードタイム代表取締役(2011年設立)

米国在住時にシカゴ、ニューヨークの市場を見学したした際、金融に興味を持ち、大学卒業後、国内と海外市場の取次業社にてコモディティ、為替取次の業務を行う。

その後、FXを日本で初めてFX事業を展開したひまわり証券に入社。
FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、投資助言業の資格を得て日経225先物、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。


現在はFX、株式、日経225先物、FX、個別株オプション等の自己トレード行っている(1日のトレード回数は平均数回~10回程)、また個人投資家向けのセミナーも多数開催中。

セミナーの受講者は述べ39万人を超え、証券、FX会社でのセミナー講師、売買コンテンツ提供も行っている。
トレード本、FX情報誌やYahoo! ファイナンス等への執筆も多数。

コンテンツ(セミナー講師)の提供先会社は、株式会社外為どっとコム、サクソバンク証券株式会社、ワイジェイFX株式会社、株式会社FXトレード・フィナンシャル、ひまわり証券等々、30社以上(順不同,敬称略)。

~トレード情報提供サイト、コンテンツ提供企業(順不同,敬称略)~
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