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1本のローソク足だけでもわかる!相場の強弱と方向性はこうして見る!

チャート分析を行うためにローソク足は欠かせないものですが、このローソク足、どのように見て分析すればいいのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか。

私もよくわからない!

というあなた、でも心配はいりません、ここではチャート分析書深夜の方のために、わずか1本のローソク足でも相場の強弱や方向性を分析する方法をお伝えします。

チャートは、1本のローソク足の集合体です。

まずはローソク足1本の見方から覚えてしまいましょう。

目次

1本のローソク足で何を表しているのか(4本値との関係性)

ローソク足の分析に入る前に、まずは基本中のキホンから学びます。

四角に縦線が引かれているローソク足ですが、いったいこれは何を表しているのでしょうか。

このローソク足は「ある期間」の「4種類の価格」と「価格変動」を表しています。これからくわしく見て行きましょう。

ローソク足の期間とは

まず、ある期間とは、

1分、5分、15分、1時間、4時間、1日、1週間、1ヶ月間、といった期間です。

同じような形をしているローソク足でも、これらの期間の値動きを表現してるんですね。

因みにそれぞれの種類の読み方は、

  • 1分足(1ふんあし)
  • 5分足(5ふんあし)
  • 15分足(15ふんあし)
  • 1時間足(1じかんあし)
  • 4時間足(4じかんあし)
  • 1日足(ひあし)
  • 1週間足(しゅうあし)
  • 1ヶ月間足(つきあし)

日足は「ひあし」で「にっそく」ではありませんので注意してください。

ローソク足の4種類の価格とは

次に、4種類の価格とは、

  • 始値(はじまりね、はじめね)
  • 高値(たかね)
  • 安値(やすね)
  • 終値(おわりね)

の4つです。

始値とは、ある期間のスタート時の値段
高値とは、ある期間の一番高い値段
安値とは、ある期間の一番安い値段
終値とは、ある期間の終了時の値段

のことですが、言葉だけでは分かりにくいので、実際にローソク足で見てみましょう。

これがローソク足です。陽線というのは、始値の値段よりも終値の値段が高くなっている場合のことです。反対に、始値の値段よりも終値の値段が安くなっている場合は下図のように陰線といいます。

このようにローソク足は、4種類の価格を1本の足で表現しているのです。

ちなみに、ここでもうひとつ学んでおきたいことがあります。下図を見てください。

ローソク足を見ると、四角いものと縦線のものがありますが、四角いところを実体線(じったいせん)、縦線のことをヒゲといいます。

最後に3つめの価格変動について見てみましょう。

ローソク足の価格変動とは

ローソク足が4種類の価格で形成されていることは分かりましたね。

では、その形はどのような理由で形成されていくのか?それは、4つの価格がどのようになるかで様々な形のローソク足になります。

例えば、ある日の期間(一日)のドル円の価格の始値が110.00円、高値が111.20円、安値が109.70円、終値が111.00円の場合のローソク足は下図のようになります。

そして、典型的な変動としては下図のようになります。

この相場変動の流れを追うと、まず、スタートである110.00円で始まり、その後安値である109.70円をつけて反転上昇し、高値である111.20円をつけます。しかし、結局のところ最後は111.00円で終了しました。

このような相場変動となることで、上記のようなローソク足になるのです。

1本のローソク足で何を表しているのか(相場状況を捉える)

ローソク足がどのようなもので、何を表現しているものかはわかりました。

ここからは、1本のローソク足から相場状況がどのようになっているかを把握する方法をお伝えします。

ここからお伝えすることは、ローソク足から判断できる相場状況ですが、必ずしもここで書いてあるとおりになるとは限りません。またそれを保証するものでもありません。あらかじめご了承いただくとともに、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

ヒゲがなく実体線が長いローソク足

まずは、ヒゲがなく実体線が長いローソク足の場合です。

これは、赤い陽線の場合は、始まりから下落することなく上昇を継続し、そのまま高値をつけた状態で終値となる場合です。

滅多に表れることはありませんが、非常に強いローソク足でその後も継続して上昇しやすい相場と判断できるといえます。

反対に青い陰線は、始まりから上昇することなく下落を継続し、そのまま安値をつけた状態で終値となる場合です。

これも滅多に表れることはありませんが、非常に弱い足でその後も継続して下落しやすい相場と判断できます

これら実体線は、ヒゲがあったとしても、実体線自体が長ければ長いほど相場の強弱を表していると判断できます。つまり、陽線なら強さを、陰線なら弱さを、ということです。

下ヒゲが長いローソク足

次は、下ヒゲが長いローソク足の場合です。

これは、赤い陽線にしろ、青い陰線にしろ、安値をつけてから大きく反転上昇している相場であります。

それなりに下落したにも関わらず、反転上昇しているからこそ下ヒゲが長く伸びているのです。

ということは、この下ヒゲが長ければ長いほど、相場の強さを表していて上昇傾向が強いと見ることができます

特に陽線の場合は、反転してからそのまま上昇を継続している状況ですので、なお強い相場と見ることができますね。

上ヒゲが長いローソク足

次は、上ヒゲが長いローソク足の場合です。

これも陽線にしろ、陰線にしろ、高値をつけてから大きく反転下落している相場であります。

それなりに上昇したにも関わらず、反転下落しているからこそ上ヒゲが長く伸びているのです。

ということは、この上ヒゲが長ければ長いほど、相場の弱さを表していて下落傾向が強いと見ることができます

特に陰線の場合は、反転下落してからそのまま下落を継続している状況ですので、なお弱い相場と見ることができますね。

上下にヒゲが長いローソク足

最後は上下にヒゲが長いローソク足の場合です。

このチャートの特徴は、実体線が短い(始値と終値の価格差が小さい)ということと、上下のヒゲが長いということです。

つまり、相場が上に行っても叩かれて大きく下落してしまい、下に行ってもしっかり支えられて反転上昇し、結局のところ、スタートと終値の価格がそれほど変わらないで終了した、ということです。

これは、相場に方向感がなく、どちらにも行きやすい環境といえますので、トレードは一旦控えたほうがいい相場ともいえます。

※ただし、上下どちらかに動き出した場合はその流れが継続していく傾向性もあります。

まとめ

はじめてチャートを学ぶ際、ローソク足の見方は最初の悩みとなりやすいですが、今回ここで学んだことを理解すれば、導入部分としては十分です。

今後は、ローソク足を組み合わせた方法で分析できるようになれば、チャートの使い方としては問題ないことになります。

あなたも是非、ここでの基本をしっかりと理解してトレードに活かせるようになってください。

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この記事を書いた人

株式会社トレードタイム代表取締役(2011年設立)

米国在住時にシカゴ、ニューヨークの市場を見学したした際、金融に興味を持ち、大学卒業後、国内と海外市場の取次業社にてコモディティ、為替取次の業務を行う。

その後、FXを日本で初めてFX事業を展開したひまわり証券に入社。
FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、投資助言業の資格を得て日経225先物、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。


現在はFX、株式、日経225先物、FX、個別株オプション等の自己トレード行っている(1日のトレード回数は平均数回~10回程)、また個人投資家向けのセミナーも多数開催中。

セミナーの受講者は述べ39万人を超え、証券、FX会社でのセミナー講師、売買コンテンツ提供も行っている。
トレード本、FX情報誌やYahoo! ファイナンス等への執筆も多数。

コンテンツ(セミナー講師)の提供先会社は、株式会社外為どっとコム、サクソバンク証券株式会社、ワイジェイFX株式会社、株式会社FXトレード・フィナンシャル、ひまわり証券等々、30社以上(順不同,敬称略)。

~トレード情報提供サイト、コンテンツ提供企業(順不同,敬称略)~
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