先日、私の尊敬するトレーダーのひとりである佐野裕さんが、ご自身のブログである「FXトレード勝利の羅針盤」の中でトレーダーとして成長していくために必要なことを書いておられました。
それを読んで思わず「本当そうだよなー」と二度うなずいてしまったので、今回は勝手ながら、その言葉に私の意見を追記させていただいて、思うところを述べさせていただきます。
たくさんのトレーダーを見てきたひとつの結論ですので、勝てるトレーダーを目指す方は是非参考にしてみてください。
私が感銘を受けた言葉がこれ
早速ですが、佐野さんのブログで私が感銘を受けた言葉が以下になります。
我々は相場に詳しい人になる事を目指しているわけではなく相場(トレード)で稼げる人を目指しているワケであり…、
トレーダーとして成長していくためには、why(なぜ)からhowへ、更にknow-how(知識)からcan-do(出来る)へ進化して行かねばならずまた利益追求とともに損失抑制の無駄トレード排除も目指せばならぬのではなかろうかのう…。
になります。
そもそも佐野裕さんとは?
まずはじめに、そもそも佐野裕さんとはどのような方なのでしょうか。
簡単に申し上げると、約30年近くにわたって実際に相場に取り組み、十余年の兼業トレーダーの時期を経て、十年以上にわたり相場で生計を立ててこられた生粋の現役トレーダーです。
すでに10年以上にわたってトレードだけで生計を立てている方で、ウンチクばかりの自称トレーダーとは全然違う方です。
私も地元が同じ北海道ということで、何度か札幌で二人だけで飲む機会をいただいていろいろなことを学ばせていただきました。
ということで、ここからは私の追記となりますので、よろしくお願いいたします。
why(なぜ)からhowがなぜ重要なのか
howとは、辞書を引くとこういう意味になります。
how
どんなふうに、どんな具合に、どんな方法で、しかた、どうやって…するか、どんな状態で、どう、どんな意味で、いかが、どうして(まあ)
という意味になります。一言では「どうやって」ということですね。
私はトレーダー育成講師として、これまで多くの個人投資家の方と会ってきました。
その中で、大きなマイナスを被ってしまうトレーダーの特徴のひとつとして、急な相場の変化の際に、すぐに対応するのではなく、どうして下がってしまっているのだろうと考えてしまう方が多いことが挙げられます。「なぜ?」と考えているうちに相場はどんどん急落していってしまいます。
この場合、重要なことは早く損切りしてしまう等の対応なのであって、なぜ下がっているのかという理由を考えることではありません。
つまり、why(なぜそうなっているのか?)を考えるよりも、how(どうやって対応していくか)が重要ということです。
また、急激な相場変動の際以外でもそうです。
なぜ(why)ここでこのような動きをしているのか、も大切ですが、それを考えるよりも、こうなったときにはこう対応する(how)、ということを考えておいた方が余程トレードには重要なことであるのです。
この違い、すごく大きなことですので、これまで気にしていなかったあなたは気にするようにしてください。
know-how(知識)からcan-do(出来る)へ進化するとは?
次は、know-how(知識)からcan-do(出来る)へ進化するということです。
これは多くの方も分かっていることですね。でも、多くの人が分かっていながら、できていないのも事実であります。
損切りが重要なことは分かっている・・・
リスク管理が重要なのも分かっている・・・
トレードは知識ではなく技術であることも分かっている・・・
日本人のトレーダーは非常に勉強していますので、知識は豊富です。なので、頭では分かっているのです。でも、残念ながら、know-how(知識)からcan-do(出来る)へ進化へ進化させている人は多くはないのです。
私のセミナーでもそうですが、セミナーを聞いていただいてメモを取って知識を持ち帰っていただいても、それを実践しない限り成長はないんですね。
どんなに野球の知識を勉強しても、野球自体が上手くはならないように・・
どんなに文法の勉強をしても、英会話ができるようにはならないように・・
どんなに栄養学を学んでも、料理が上手くならないのと同じように・・
実践や練習といった行動がなければ、体が覚えるようにはならないんです。
したがって、重要なことは「まず実践してみる」そして、「修正が必要なら修正して、自分なりのやり方に落とし込んでいく」ことです。
行動する前にあーだこーだ言っても前には進まないのです。
知っている≠できる
トレードは技術です。なので、頭ではなく体で覚えて対応できるようになることが非常に重要であることを忘れないでください。
まとめ
以上、佐野さんの言葉を借りて私が思うことを追記させていただきました。
思い当たる節があるあなたは良く変わるために、是非実践してみてください。たとえ三日坊主でも構いません。三日坊主を3回行えば9日間行ったことになるのですから、三日坊主を何度も繰り返しましょう。
一歩でも前に進む。やらないよりはずっとマシです。