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ドルとかユーロとかの特徴って知ってる?知らなきゃ損だよ

通貨の特徴って知っていますか?FXで取り扱っている通貨は、米ドルやユーロ、英ポンド等とたくさんありますが、その通貨もそれぞれ特徴があって同じようには変動しません。ここでは、FXで取り扱っている通貨の中で、日本人にも人気がある通貨を選んで、その特徴や取引量、おすすめ度等をご紹介します。

目次

1. 米ドル(アメリカドル)

1-1. 米ドルとは

米ドルは、アメリカ合衆国で使用されている通貨のことで、日本人にとって一番なじみのある外国通貨ではないでしょうか。通貨コードは「USD」です。

ドルというと通常この米ドルのことを指しますが、他にもカナダドル(CAD)、香港ドル(HKD)、シンガポールドル(SGD)、豪ドル(AUD)、ニュージーランドドル(NZD)等があります。

米ドルの特徴としては、その信頼性から国際決済通貨や基軸通貨として、世界で最も多く利用されている通貨であります。

米ドル(以下、ドル)と関連する通貨ペアとしては、種類が多いため代表的なものを挙げますと、「ドル/円」「ユーロ/ドル」「ポンド/ドル」「豪ドル/ドル」「ドル/スイスフラン」等があります。

1-2. ドル円の特徴と取引量

FX取引で、日本人が取引する通貨ペアでダントツに一番多いのがこのドル円です。その取引量(取引金額)は日本円で

2017年1月 約482兆5,664億円
2017年2月 約318兆1,644億円
2017年3月 約297兆7,479億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

このように、日本の国家予算の数年分にも匹敵する金額の取引が日本でドル円だけで行われています。また、ニュースやネットでも情報が入りやすいという理由からか、FX初心者の方が最初に取引する通貨ペアとしても人気があります。

なお、ドル円の通貨ペアの値動きの特徴としては、他通貨ペアよりもレンジ相場(ボックス相場)になりやすい傾向があります。

1-3. 米ドルの一日平均のボラティリティ(変動幅)

2012年: 54pips(=0.54円)
2013年:103pips(=1.03円)
2014年: 70pips(=0.70円)
2015年: 90pips(=0.90円)
2016年:119pips(=1.19円)

初心者おすすめ度:☆☆☆☆

2. ユーロ

2-1. ユーロとは

ユーロとは、ヨーロッパの欧州連合で使用されている通貨です。ヨーロッパは元々ドイツ(マルク)やフランス(フラン)といったように各国の通貨がありましたが、2002年1月1日に通貨としてのユーロが発足し使用されています。通貨コードは「EUR」です。

ユーロの特徴としては、米ドルに次ぐ重要な通貨として第2の基軸通貨と言われたりもしています。

ユーロと関連する通貨ペアとしては、世界一の取引量を誇る「ユーロ/ドル」をはじめ、「ユーロ/円」「ユーロ/ポンド」「ユーロ/豪ドル」等があります。

なお、2015年1月1日にリトアニアがユーロを導入したことで、ユーロを法定通貨としているのは欧州連合加盟全28か国中以下の19か国となっています。

2-2. ユーロ円とユーロドルの取引量

FX取引で日本人が取引するユーロ円とユーロドルの取引量(取引金額)は日本円で

ユーロ円
2017年1月 約9兆9,960億円
2017年2月 約9兆2,900億円
2017年3月 約11兆2,020億円

ユーロドル
2017年1月 約16兆2,941億円
2017年2月 約11兆7,926億円
2017年3月 約12兆5,381億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

2-3. ユーロ円とユーロドルの一日平均のボラティリティ(変動幅)

一日平均のボラティリティ(変動幅)

ユーロ円
2012年:108pips(=1.08円)
2013年:145pips(=1.45円)
2014年: 94pips(=0.94円)
2015年:134pips(=1.34円)
2016年:124pips(=1.24円)

初心者おすすめ度:☆☆☆

ユーロドル
2012年:105pips(=0.0105ドル)
2013年: 95pips(=0.0095ドル)
2014年: 74pips(=0.0074ドル)
2015年:123pips(=0.0123ドル)
2016年: 90pips(=0.0090ドル)

初心者おすすめ度:☆☆

3. 英ポンド(イギリスポンド)

3-1. 英ポンドとは

英ポンドとは、イギリスで使用されている通貨です。ポンドというと通貨以外に重さを計る際にも使用されたりします。また、他国の通貨としても、エジプトポンド(EGP)、レバノンポンド(LBP)、シリアポンド(SYP)、スーダンポンド(SDG)等がありますが、通常ポンドといえば英ポンドを指します。通貨コードは「GBP」です。

英ポンド(以下、ポンド)と関連する通貨ペアとしては、「ポンド/ドル」「ポンド/円」「ユーロ/ポンド」「ポンド/スイス」等があります。

3-2. 英ポンドの特徴と取引量

ポンドは他通貨と比較して、値動きが荒く(激しく)なりがちで、好みが分かれる通貨であります。

FX取引で日本人が取引するポンド円の取引量(取引金額)は日本円で

2017年1月 約29兆5,952億円
2017年2月 約22兆2,772億円
2017年3月 約22兆2,390億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

3-3. ポンド円の一日平均のボラティリティ(変動幅)

一日平均のボラティリティ(変動幅)

2012年:116pips(=1.16円)
2013年:165pips(=1.65円)
2014年:130pips(=1.30円)
2015年:166pips(=1.66円)
2016年:223pips(=2.23円)

初心者おすすめ度:☆☆

4. 豪ドル(オーストラリアドル)

4-1. 豪ドルとは

豪ドルは、オーストラリアで使用されている通貨です。オーストラリア以外では、ポリネシアのナウル・ツバル・キリバスでも使用されており、通貨コードは「AUD」です。

4-2. 豪ドルの特徴と取引量

豪ドルは、公定歩合が高い傾向性から高金利通貨として日本でも人気のある通貨です。また、FX初心者の方もスワップポイント狙いで、豪ドル円の通貨ペアで始めたりしています。但し、豪ドル円の一日当たりのボラティリティ(変動幅)は近年、大きくなってきていることから、その分余計に注意は必要です。

FX取引で日本人が取引する豪ドル円の取引量(取引金額)は日本円で

2017年1月 約16兆2,941億円
2017年2月 約11兆2,121億円
2017年3月 約14兆2,334億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

4-3. 豪ドル円の一日平均のボラティリティ(変動幅)

一日平均のボラティリティ(変動幅)

2012年: 87pips(=0.87円)
2013年:115pips(=1.15円)
2014年: 77pips(=0.77円)
2015年:105pips(=1.05円)
2016年:119pips(=1.19円)

初心者おすすめ度:☆☆☆☆

5. ニュージーランドドル

5-1. ニュージーランドドルとは

ニュージーランドドルとは、ニュージーランドで使用されている通貨で、他にクック諸島、トケラウ、ニウエ、ピトケアン諸島でも使用されている通貨であります。通貨コードは「NZD」です。

5-2. ニュージーランドドルの特徴と取引量

ニュージーランドドルは、同じオセアニア通貨として豪ドルと相関関係が高いことで知られています。また、豪ドル同様に高金利通貨としての人気も高く、豪ドルの代替通貨として取引する方もいます。

FX取引で日本人が取引するニュージーランドドル円の取引量(取引金額)は日本円で

2017年1月 約1兆3,600億円
2017年2月 約1兆2,833億円
2017年3月 約1兆6,532億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

4-3. ニュージーランドドル円の一日平均のボラティリティ(変動幅)

一日平均のボラティリティ(変動幅)

2012年: 72pips(=0.72円)
2013年:106pips(=1.06円)
2014年: 73pips(=0.73円)
2015年:101pips(=1.01円)
2016年:105pips(=1.05円)

初心者おすすめ度:☆☆☆

6. カナダドル

6-1. カナダドルとは

カナダドルは、カナダで使用されている通貨で、通貨コードは「CAD」です。記号は米ドルと同じ「$」ですが、米ドルと区別するために「C$」とすることもあります。

6-2. カナダドルの特徴と取引量

カナダドルは、アメリカと隣接していることから、米ドル(USD)と相関して変動することが多いですが、相関関係は豪ドルとNZDドルほどではない。

FX取引で日本人が取引するカナダドル円の取引量(取引金額)は日本円で

2017年1月 約3,086億円
2017年2月 約2,399億円
2017年3月 約2,268億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

6-3. カナダドル円の一日平均のボラティリティ(変動幅)

一日平均のボラティリティ(変動幅)

2012年: 77pips(=0.77円)
2013年:104pips(=1.04円)
2014年: 74pips(=0.74円)
2015年: 97pips(=0.97円)
2016年:118pips(=1.18円)

初心者おすすめ度:☆☆

7. 南アフリカランド

7-1. 南アフリカランドとは

南アフリカランドは、南アフリカ共和国で使用されている通貨で、他にスワジランド、ナミビア、レソトも使用しています。通貨コードは「ZAR」です。

7-2. 南アフリカランドの特徴と取引量

南アフリカランドは、7%という高い政策金利(2017年4月現在)から、金利狙いで取引する方に人気の通貨です。また、価格も8.16円(2017年4月17日現在)と他通貨よりも10分の1程度となっているため、多くのFX会社では10万通貨単位での取引となっています。したがって、FX初心者の方は証拠金が少なく始められても、1円当たりの差損益は10倍になるので注意が必要です。

FX取引で日本人が取引する南アフリカランド円の取引量(取引金額)は日本円で

2017年1月 約3,052億円
2017年2月 約3,519億円
2017年3月 約5,538億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

7-3. 南アフリカランド円の一日平均のボラティリティ(変動幅)

一日平均のボラティリティ(変動幅)

2012年: 13pips(=0.13円)
2013年: 14pips(=0.14円)
2014年: 9pips(=0.09円)
2015年: 12pips(=0.12円)
2016年: 16pips(=0.16円)

初心者おすすめ度:☆☆

8. トルコリラ

8-1. トルコリラとは

トルコリラは、トルコ共和国で使用されている通貨で、通貨コードは「TRY」です。なお、トルコリラは2005年1月1日から2009年12月31日まで、1970年代のハイパーインフレの打開を狙って新トルコリラが適用されていました。適用はこの間だけで、現在はトルコリラとなっています。

8-2. トルコリラの特徴と取引量

トルコリラは高金利通貨として近年人気が高くなってきていますが、大きく変動しやすい(価格の約1-2%/日)通貨でもあるため、初心者は避けた方がいい通貨でもあります。
※2021年12月時点では一時、6.09円まで下落となり、その後介入もあり値動きが激しくなっています。

FX取引で日本人が取引するトルコリラ円の取引量(取引金額)は日本円で

2017年1月 約2,632億円
2017年2月 約1,045億円
2017年3月 約1,163億円

出典:一般社団法人金融先物取引業協会

8-3. トルコリラ円の一日平均のボラティリティ(変動幅)

一日平均のボラティリティ(変動幅)

2012年: 46pips(=0.46円)
2013年: 72pips(=0.72円)
2014年: 58pips(=0.58円)
2015年: 60pips(=0.60円)
2016年: 56pips(=0.56円)

初心者おすすめ度:

9. まとめ

ここでは、日本人にも人気な通貨をご紹介しました。各通貨によって特徴や値動きも違うため、きちんとリスクを知ったうえで取引するようにしましょう。

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この記事を書いた人

株式会社トレードタイム代表取締役(2011年設立)

米国在住時にシカゴ、ニューヨークの市場を見学したした際、金融に興味を持ち、大学卒業後、国内と海外市場の取次業社にてコモディティ、為替取次の業務を行う。

その後、FXを日本で初めてFX事業を展開したひまわり証券に入社。
FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、投資助言業の資格を得て日経225先物、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。


現在はFX、株式、日経225先物、FX、個別株オプション等の自己トレード行っている(1日のトレード回数は平均数回~10回程)、また個人投資家向けのセミナーも多数開催中。

セミナーの受講者は述べ39万人を超え、証券、FX会社でのセミナー講師、売買コンテンツ提供も行っている。
トレード本、FX情報誌やYahoo! ファイナンス等への執筆も多数。

コンテンツ(セミナー講師)の提供先会社は、株式会社外為どっとコム、サクソバンク証券株式会社、ワイジェイFX株式会社、株式会社FXトレード・フィナンシャル、ひまわり証券等々、30社以上(順不同,敬称略)。

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