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FXの利益を現金化する!新規エントリーから決済までの4つの流れの手順とは?

少額の投資資金から始められるということで、投資初心者にも人気のあるFX。

でも、FXってどうやったら利益になって、その利益はどうしたら現金になるのかわからない、というあなたのためにその仕組みについて詳しく説明します。

あなたがもし「よく理解していないかも・・」ということであれば、今のうちにここで理解してしまいましょう。仕組みを理解することで、利益を現金にするまでの流れがよく分かるようになります。

目次

FX取引の一連の流れとは

FX取引を始めるには、まずFX会社で口座を開設し、口座開設後に投資資金を入金します。その後は、通貨の売買を行って、利益や損失が発生して現金化されるまで、以下の1から3までの3段階の行動が一連のサイクルとなっています。このサイクルを繰り返しながら、口座に残っている現金(=残高)はいつでも出金することができます。

  • 1.  新規建玉(たちぎょくorたてぎょく)
  • 2.  ポジション保有
  • 3.  ポジション決済
  • 4.  現金化

つまり、

1. 投資資金」で新規に建玉(たちぎょく=ポジションを持つこと=通貨を買っている、もしくは売っている状態のこと)し、

2.建玉したポジションを保有(保有中は、含み益、もしくは含み損が発生している)して、その後

3.保有しているポジションを決済することで、最後に

4.含み益、もしくは含み損が現金化されて一連のFX取引が終了するのです。

※含み益、含み損とは決済をするまでの利益、もしくは損失の状態のことです。現金化はしていませんが、今決済したらどれ位の利益になる、もしくは損失になる、ということが分かる目安です。例えば、ある価格で買った通貨が、その後値上がりすれば含み益が発生し、逆に値下がれば含み損が発生します。この含み益、含み損の状態から決済すれば現金化されます。

FXトレードで現金化するまでの流れ
FXトレードの現金化までの流れ
この取引の流れは基本中の基本なので、ここでしっかりと理解しておきましょう。

1. 新規建玉とは

FX取引を行って取引結果を現金化するには、まずは外貨等の「通貨を買ってから、買った通貨を売る」もしくは、「通貨を売って、売った通貨を買い戻す」必要があります。

はじめに行う通貨の「買い」もしくは「売り」の行為のことを新規取引(もしくは、新規建玉)といい、新規取引によって通貨を保有している状態のことをポジションといいます

新規建玉するには

新たにポジションを保有するには、新規注文を発注して約定(やくじょう=注文が成立すること)する必要があります。

新規注文の方法

ここでは、新規にポジションを持つために行う注文の方法を学びます。新規で注文を発注するには、以下のことを決めなければなりません。

  • 通貨ペア
  • 注文のタイプ
  • 取引量
  • 買い or 売り
  • 注文の有効期限

では、順に見ていきましょう。

通貨ペアとは

通貨ペアとは、2種類の通貨の組み合わせのことをいいます。
例えば、米国の米ドルと日本の円を組み合わせると「米ドル/円」という通貨ペアになります。また、英国のポンドと日本の円を組み合わせると「ポンド/円」という通貨ペアになります。

なお、通貨ペアの左側の通貨のことを取引通貨といい、右側の通貨のことを決済通貨といいます。

ドル円を買うとは?売るとは?

例えば、「ドル/円」という通貨ペアの場合は、ドルが取引通貨で、円が決済通貨となり、買うとか売るとかいう区別は取引通貨である「ドル」についてを指すことになります。

つまり、ドル円を買うとは、決済通貨の円を売って取引通貨のドルを買うということで、ドル円を売るとは、取引通貨のドルを売って決済通貨の円を買うという意味になります。

通貨ペアは、日本語表記のほかにアルファベットでも表記されることが多いですので、ここで主要な通貨ペアは覚えてしまいましょう。

ドル/円 USD/JPY
ユーロ/円 EUR/JPY
ユーロ/ドル EUR/USD
ポンド/円 GBP/JPY
豪ドル/円 AUD/JPY
ニュージーランドドル/円 NZD/JPY
カナダドル/円 CAD/JPY
ユーロ/ポンド EUR/GBP
ポンド/ドル GBP/USD
豪ドル/ドル AUD/USD

注文のタイプ

注文のタイプとは、どのような方法で新規建玉をするのか、ということで、いくつかの種類があります。

  • 成行注文(なりゆき)
  • 指値注文(さしね)
  • 逆指値注文(ぎゃくさしね)
  • イフダン注文(IFD)
  • オーシーオー注文(OCO)
  • イフダンオーシーオー注文(IFO)

それでは順に見ていきましょう。

成行注文

成行注文とは、現在の価格で取引を成立(約定)させたい場合に行う注文方法で、とにかく今すぐにポジションを持ちたい、といった時に使います。

指値注文

指値注文とは、値段を指定する注文という意味で指値といいますが、その内容は、現在の価格より有利な値段で取引を成立させたい場合に使う方法です。
※指値は、別名リミットともいいます。

例えば、現在値が100.00円の時に「(100.00円より安い価格の)95.00円で買いたい」もしくは「(100.00円より高い価格の)105.00円で売りたい」といった場合に指値注文を使います。

指値(リミット)注文とは?

逆指値注文

逆指値注文とは、値段を指定する注文という意味では指値と同じ部類に入りますが、逆指値注文は指値とは逆の方向に設定する注文方法です。具体的には、現在の価格より不利な値段で取引を成立させたい場合に使う方法です。
※逆指値は、別名ストップともいいます。

例えば、現在値が100.00円の時に「(100.00円より高い価格の)105.00円で買いたい」もしくは「(100.00円より安い価格の)95.00円で売りたい」といった場合にこの逆指値注文を使います。

逆指値(リミット)注文とは?

※なぜ、高くなってから買うの?
なぜ、高くなってから買うのか、または安くなってから売るのかについては、はじめのうちは難しいかもしれません。しかし、ある程度の価格まで上昇したら、さらに上昇が期待できる場合や、ある程度の価格まで下落したら、一旦決済(売る)してトレードを停止しよう、とする場合は逆指値注文を使用したりします。

イフダン注文(IFD)

イフダン注文とは「If Done(もし約定したら)」のことで、2つの注文をセットで発注し、最初の注文(一次オーダー)が約定したら2つめの注文(二次オーダー)が自動的に発注される注文方法です。

例えば、現在値が100.00円の時に95.00円になったら買うという注文を発注(一次オーダー)し、その後95.00円で買えた場合(約定した場合)、その95.00円で買ったポジションに対して利益確定のために98.00円で売る決済注文(二次オーダー)を発注するという場合に使います。

イフダン(IFD)注文とは?

または、例えば、現在値が100.00円の時に95.00円になったら買うという注文を発注(一次オーダー)し、その後95.00円で買えた場合(約定した場合)、その95.00円で買ったポジションに対して損失を限定させるために94.00円で売る決済注文(二次オーダー)を発注するといった使用方法もあります。

イフダン(IFD)注文とは?もうひとつの例

オーシーオー注文(OCO)

オーシーオー注文とは、「One side done then Cancel the Other order」の頭文字を取ったもので、2つの注文を同時に発注して、そのどちらかが約定(成立)したら、もう片方の注文を自動的にキャンセルするという注文方法です。

例えば、98.00円のポジションを保有した後、現在値が100.00円になっているときに、今後105.00円まで上昇するか、もしくは、95.00円まで下落したらポジションを決済するという注文方法です。
仮に、105.00円で決済された場合、95.00円の注文は自動的にキャンセルされます。

オーシーオー(OCO)注文とは?

イフダンオーシーオー注文(IFO)

イフダンオーシーオー注文とは、イフダン注文とオーシーオー注文を組み合わせた注文のことで、イフダン注文の二次オーダーをオーシーオー注文で設定する方法で行います。

例えば、現在値が100.00円の時に98.00円になったら買うという注文を発注(一次オーダー)し、その後98.00円で買えた場合(約定した場合)、その98.00円で買ったポジションに対して利益確定のために、100.00円で利益確定の売り(二次オーダー)と、損失を限定するための96.00円で損失確定の売り(二次オーダー)を行う注文方法です。

イフダンオーシーオー(IFO)注文とは?

この方法を使えば、新規エントリーから利益確定、もしくは損失限定の売りまですべて事前に設定することができる便利な注文方法です。

取引量(ロット数)

取引量というのは、売買(トレード)をする際の通貨量のことで、ロット(Lot)数と言ったりもします。この取引量には単位があって、最小取引単位のことを1ロットといいます。通常は1万通貨のことを1ロットといういい方をしてロット単位で設定しますので、1万通貨の次は2万通貨となり1.5万通貨の取引はできません。
ただ最近は1,000通貨単位で取引できる会社もありますので、それは各会社のルールに従ってもらえれば大丈夫です。

因みに、1ドル=100.00円のときの1万通貨とは、1万ドルということで日本円では100万円に相当します。
※100.00円×1万通貨=100万円

なお、ここでいう取引量とは、通貨ペアでいう左側の通貨(取引通貨)のことを指します。例えば、「ドル/円」ならばドルになるわけです。決して円ではありませんので注意してください。

FXの取引単位(ロット数)とは

買い or 売り

トレードをする際は、買いか売りかを決めなければなりませんが、一体何に対して買うのか、売るのか何でしょうか。

この場合の「買い」「売り」とは、通貨ペアでいう左側の取引通貨のことをいいます。つまり「ドル/円」であればドルを買うのか、それとも売るのか、ということをいいます。

「ドル円を買う」「ドル円を売る」とはどういう意味?

よくFXを行っていると、「ドル円を買う」とか「ドル円を売る」ということを聞きますが、これは何を意味しているんでしょうか。

因みに、「ドル円を買う」とは、取引通貨のドルを買うということで、円を売ってドルを買うということになります。そして、「ドル円を売る」とは取引通貨のドルを売るということですので、ドルを売って円を買うという意味になります。

あくまでも通貨ペアの左側(取引通貨)に対してのことであることを忘れないでください。

注文の有効期限

ここまでくれば最後は有効期限です。この「注文の有効期限」とは、発注した注文をいつまで有効にするか、ということを決めることをいいます。

  • 本日中(Day Order)=当日限り有効(※)
  • 今週中(Week Order)=週末まで有効
  • 無期限(GTC)=キャンセルするまで有効
  • 日時指定(GTDH)=指定した日時まで有効

FXは1日の区切りをニューヨークの終了時刻17:00(日本時刻の7:00(冬時間))にしていますので、当日中とは1日が終了する日本時刻7:00までとなります。

例、ドル円の買いの指値注文で、有効期限を「当日中」で発注した場合、発注後から日本時刻7:00(冬時間)までに指値注文が約定しなければ、自動的に注文はキャンセルとなります。

2. ポジションとは

ポジションとは、「買い」もしくは「売り」の新規取引によって通貨を保有している状態のことをいいます。

因みに、買いからはじめた買いポジションのことを「ロングポジション」と言ったり、売りからはじめた売りポジションのことを「ショートポジション」と言ったりもします。

3. ポジション決済

ポジション決済とは、保有している外貨を決済(反対売買)することでポジションを解消して現金化することです。

例えば、ドル円で買いポジションを持っていた場合は、ドルを売却して決済をすることで日本円に現金化します。

決済をするとちゃんと日本円になるの?

決済をすると、これまでの含み益や含み損が現金化されますが、その現金はちゃんと日本円になるのでしょうか。
※含み損が現金化されるとは、口座残高から差し引かれるという意味です。

これについては、通貨ペアの仕組みをもう一度確認する必要があります。

例えば「ドル/円」という通貨ペア。

この場合、左側のドルを取引通貨、右側の円のことを決済通貨といいますので、ドル円での取引の結果は決済通貨である日本円で発生します。したがって、「ユーロ/円」や「豪ドル/円」も右側の通貨が日本円ですので、決済した際の結果は日本円で発生します。

因みに、「ユーロ/ドル」や「ポンド/ドル」等の右側が「ドル」の通貨ペアは、決済した際の結果はドルで発生します。
※ユーロ/ポンドならポンドで現金化されます。

ユーロドルで取引しても日本円で現金化されているのはなぜ?

上記では、決済通貨が日本円なら現金化は日本円で、ドルなら現金化はドルで、ということを学びましたが、実際にはどの通貨ペアで取引してもすべて日本円で現金化されている場合があります。

これは、ユーロドルの取引で決済をした瞬間、差損益はドルで発生するのですが、その発生したドルを瞬時にその際のドル円のレートを使って日本円に両替をしているからです。

つまり、ユーロドルの決済後の利益が100ドルで、その際のドル円のレートが105.00円であった場合、1万500円(=100ドル×105.00円)に両替されて現金化されているのです。

この方法は現在、多くのFX会社で採用されているものですが、会社によっては、決済当日の終値で両替するところや、顧客が任意に両替できるように外貨のまま残しておくところもあります。

差損益の計算方法(方程式)

FXでトレードをする際に、結果として発生する差損益がすぐに計算できないと不便になるだけではなく、大きな損失につながることもあるので、ここでしっかりと理解しておきましょう。

計算式は簡単で、どのようなトレードでもこの方程式に当てはめれば差損益が計算できます。

【(売値)-(買値)】× 取引量 × 為替レート(※)

※為替レートとは、決済通貨が外貨の場合に使います。

最後に、どのような取引を行えばどれ位の差損益が発生するのかを、計算式を用いて確認しましょう。

例1、
ドル円で、100.00円で1万通貨を買って、その後、105.00円で決済した場合

【105.00円-100.00円】× 1万通貨
=5.00円×1万通貨
=50,000円
⇒ 5万円の利益

例2、
ドル円で、104.50円で1万通貨を買って、その後、102.00円で決済した場合

【102.00円-104.50円】× 1万通貨
=-2.5円×1万通貨
=-25,000円
⇒ 2.5万円の損失

例3、
ユーロドルで、1.3500ドルで1万通貨を買って、その後、1.3700ドルで決済した場合
※決済時のドル円レートは100.00円

【1.3700ドル-1.3500ドル】×1万通貨×100.00円
=0.0200ドル×1万通貨×100.00円
=20,000円
⇒ 2万円の利益

例4、
ユーロドルで、1.3500ドルで1万通貨を売って、その後、1.3650ドルで決済した場合
※決済時のドル円レートは102.00円

【1.3500ドル-1.3650ドル】×1万通貨×102.00円
=-0.0150ドル×1万通貨×102.00円
=-15,300円
⇒ 15,300円の損失

簡単ですね。
この機会に是非使えるようにしてしまいましょう。

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この記事を書いた人

株式会社トレードタイム代表取締役(2011年設立)

米国在住時にシカゴ、ニューヨークの市場を見学したした際、金融に興味を持ち、大学卒業後、国内と海外市場の取次業社にてコモディティ、為替取次の業務を行う。

その後、FXを日本で初めてFX事業を展開したひまわり証券に入社。
FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、投資助言業の資格を得て日経225先物、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。


現在はFX、株式、日経225先物、FX、個別株オプション等の自己トレード行っている(1日のトレード回数は平均数回~10回程)、また個人投資家向けのセミナーも多数開催中。

セミナーの受講者は述べ39万人を超え、証券、FX会社でのセミナー講師、売買コンテンツ提供も行っている。
トレード本、FX情報誌やYahoo! ファイナンス等への執筆も多数。

コンテンツ(セミナー講師)の提供先会社は、株式会社外為どっとコム、サクソバンク証券株式会社、ワイジェイFX株式会社、株式会社FXトレード・フィナンシャル、ひまわり証券等々、30社以上(順不同,敬称略)。

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