これからFXをはじめようと思って、証券会社等FXを取扱っている会社で口座開設をしても、場合によっては審査に落ちてしまうことがあります。
ではこの口座開設の審査はどのような基準で各社は行っているのでしょうか。
答えとしては、各FX会社が加入している金融先物取引業協会で定めているガイドラインに沿って行われている、ということになります。
また、年齢については多数の会社が20歳以上を基準にしているのですが、その中に1社だけ18歳でもFX取引ができる会社がありますので、今回はそれをご紹介させていただきます。
18歳でも口座開設が可能な国内会社はここ
いきなり答えからですが、18歳からでもFX取引が可能な会社は
SBI FXトレード
になります。下記のFX各社の口座開設可能な年齢表を見てください。
こうして見てみると、SBI FXトレード社以外はどこも20歳以上となっていますね。
ということで、もし18歳でFXをはじめようと思ったらSBI FXトレードしかないんです。
それと、SBI FXトレードにしたほうがいい理由がほかにもあるんです。その理由はFX初心者にもお薦めできることで、他社にはないことですので、是非知っておいてください。それではご紹介します。
FXを10円からでも始めることができる
通常、FXを取引しようと思えば、通貨の種類にもよりますが、下記例のように証拠金として4万円位の投資資金が必要となります。
例. 1ドルが100.00円のときに、1万ドルを買う場合の必要証拠金は、4万円(=100.00円×1万ドル×4%)になります。
この場合、ポイントとなるのが通貨単位になります。多くのFX会社の場合は1万通貨単位が基本となっていますので、上記のような証拠金となります。
これが、1,000通貨単位で取引ができるようになれば、同じ1ドル=100.00円であっても、1,000ドルを取引する場合の必要証拠金は4,000円(=100.00円×1,000ドル×4%)になるんですね。
そしてSBI FXトレードの場合、取引通貨単位が1通貨単位から可能なので、同じく1ドル=100.00円で1ドルの取引なら必要証拠金はわずか4円(=100.00円×1ドル×4%)になってしまうんです。
わずか10円玉1枚あればFX取引が始められるというのは、とりあえずFXを試しに行ってみたい方にはピッタリな会社ですね。
SBI FXトレードで口座開設する際の注意点
他のたくさんあるFX会社と違って、18歳からFX取引ができるSBI FXトレードですが、口座開設にあたって注意点があります。
まずは、SBI FXトレードの契約締結前交付書面に記載されている文言を見てみましょう。
契約締結前交付書面(SBI FXトレード)
(注)満18歳以上20歳未満のお客様(既婚者を除く。以下「未成年者」といいます。)につきましては、法定代理人から書面による未成年者の取引に関する同意書、法定代理人であることを証する書面(親権者全員と未成年者本人の続柄が記載された戸籍謄本(抄本))及び法定代理人の本人確認書類を提出していただきます。
こうして記載されているように、未成年の間にFXの口座開設をする際は、法定代理人(=基本的に親)の同意が必要ということです。
そして、同意しているとしての確認書面は下記になります。
- 法定代理人から書面による未成年者の取引に関する同意書
- 法定代理人であることを証する書面(親権者全員と未成年者本人の続柄が記載された戸籍謄本(抄本))
- 法定代理人の本人確認書類(運転免許証等)
これらの書面を用意できれば口座開設ができるということです。
なお、ここでいう「未成年者」とは基本的には20歳未満をいいますが、下記のように法的には既婚者であれば成年者として扱われますので、上記書面は不要ということになります。
民法753条
未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす
なぜ他社では未成年は口座開設が不可なのか
最後にたくさんあるFX会社の中でSBI FXトレード以外は未成年者の口座開設を認めていません。なぜそうなのか、その理由を説明しておきます。
冒頭でも触れましたように、各FX会社が加入している金融先物取引業協会のガイドラインがあるのですが、そのガイドラインは金融商品取引法(=以下、金商法)という法律によって定められています。
では、この金商法にはなんとあるのでしょうか。
金融先物取引法第40条第1号
(適合性の原則等)
第四〇条 金融商品取引業者等は、業務の運営の状況が次の各号のいずれかに該当することのないように、その業務を行わなければならない。
一 金融商品取引行為について、顧客の知識、経験、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的に照らして不適当と認められる勧誘を行つて投資者の保護に欠けることとなつており、又は欠けることとなるおそれがあること。
このように、金融先物取引法第40条第1号には、
1. 金融商品取引行為について、
2. 顧客の知識、経験、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的に照らして、
3. 不適当と認められる勧誘を行って投資者保護に欠け、又は欠けるおそれがあること
と定められており、この「適合性の原則」に違反した場合は、
行政法としては、行政処分(金融商品取引法第52条第1項第6号)
民事法としては、損害賠償請求(金融商品販売法第5条等)
の責任を負うことになるのです。
SBI FXトレードは適合性の原則に違反しないのか?
ここまで、適合性の原則について学びましたが、ではなぜSBI FXトレードはこの原則に反しないのでしょうか。
ここは私見になりますが、SBI FXトレードには他社にはない1通貨単位での取引が可能なことが、挙げられると思います。
他社は1万通貨単位、少なくとも1,000通貨単位での取引が前提であります。しかし、SBI FXトレードは1通貨単位での取引が可能で証拠金も10円もあれば開始することが可能です。したがって、法定代理人の同意さえ得ていれば未成年でも取引が可能になる、ということと思います。
まとめ
これまで、FX取引は成人にならなければ不可能と思っていたあなたも、実はそうではない例外があることを今回学びました。
もし、18歳でも小遣いの範囲内等、余剰資金で経済の勉強をリアルに勉強したいのであれば、FXは大いに役立つキッカケになると思います。
また、これから始めてみたい初心者の方にも同じように、他社ではできない位の少額で行う場合には便利な会社ですね。