FXでトレードを行っているのなら、いつかはFXだけの収入で生活する専業トレーダーになってみたいと思うものですよね。
人によって年間の必要額は様々ですが、ここでは便宜上、2016年の日本人の平均年収442万円よりも多めの年収500万円をFXで稼ぐにはどれ位の投資資金が必要で、どれ位の利益(pips)を取ればいいのかをシミュレーションしてみました。
といっても、ギリギリのトレードでギャンブル的な内容ではなく、無理なくトレードできる範囲内で算出していますので安心してください。
是非、今後の目標として参考にしてもらえれば嬉しいです。
年収500万円をFXで稼ぐために必要な投資資金と利益は?
まず結論からお伝えすると、年収500万円をFXで無理なく稼ぐために必要な投資資金と利益は、次のようになります。
- 投資資金が50万円なら5万通貨の取引で一日平均40pipsの利食い
- 投資資金が100万円なら10万通貨の取引で一日平均20pipsの利食い
- 投資資金が200万円なら20万通貨の取引で一日平均10pipsの利食い
- 投資資金が500万円なら50万通貨の取引で一日平均わずか4pipsの利食い
になります。
具体的な、理由と方法はこの先で説明しますね。
年収500万円は平均月収42万円
まず、年収で500万円を得るには月収にするとどれ位の収入にならなければならないのかを知る必要があります。
これは単純な割り算ですので、
500万円÷12カ月=41.66万円
ということで、月平均で42万円の収入があれば年収は504万円になりますね。
それでは、これから月平均42万円を稼ぐために必要な投資資金やpipsを確認します。
月収42万円稼ぐには一日平均2万円の利益があれば可能
平均月収で42万円を稼ぐには一日あたりどれ位の収入があればいいのかを知る必要があります。
FXは土日を除く、月曜日から金曜日(日本時刻では土曜日の朝)まで祝日も含めてトレードを行うことができます。ということは、一カ月間でトレードができる日数は大体21日か22日間になります。仮に21日間で計算すると、42万円÷21日間=2万円ということで、一日平均2万円の利益を稼ぐことができれば年収500万円が見えてきますね。
一日平均2万円。これを大きいと見るか、小さいと見るかは個人差があると思いますが、仮に一日平均1万円の利益になれば年収250万円以上になりますので、おおよその目安として見てください。
次からは、一日平均2万円の利益を上げるために必要な投資資金やpipsを具体的に見て行きます。
一日に2万円の利益を上げるには
FXは一か八かを狙うギャンブルではなく、技術を伴うトレードであります。そのため、勝ったり負けたりしながらトータルでプラスにしていくことが大切であります。
ここからは、一日平均2万円を得ていくために必要な投資資金とpipsを算出していきますが、必要な投資資金は証拠金ギリギリということはしていません。最低でも必要な証拠金の2倍以上の投資資金で計算していますので、それを考慮して見てください。
投資資金が100万円なら10万通貨の取引で20pipsの利食いがあればいい
まずは投資資金が100万円の場合です。この場合、証拠金として使うのは2分の1にあたる50万円以下の証拠金しか使いません。
そうすると、クロス円の場合は1通貨=120円なら10万通貨(10万ドル等)の取引でも必要な証拠金は48万円(=120円×10万通貨×4%)になりますので、大体120円以下の通貨ならどれでも取引可能ということになります。
※証拠金の計算方法の詳細は証拠金の計算方法を参照してください。
次に考えるのは、10万通貨の取引の場合1pips(=1銭=0.01円)の値動きでどれ位の利益になるかです。
10万通貨の場合、100pips(=1円)の値動きで10万円の利益になり、10pips(=10銭=0.1円)の値動きで1万円になります。
ということは、一日に20pips(=20銭=0.2円)の利益を取れれば2万円の収入となります。
一日平均20pipsの利益なら、ちょっと頑張れば狙える射程圏内ですよね。決して無茶な取引をしなくても目標として掲げられるレベルです。
投資資金が50万円なら5万通貨で40pipsの利食い
「100万円も投資資金なんかないよ」といった場合、半分の50万円で計算してみましょう。
この場合、使用できる証拠金は投資資金の2分の1の25万円以下にしますので、1通貨が120円までの通貨なら5万通貨の取引が可能です。
次に、5万通貨の取引の場合1pips(=1銭=0.01円)の値動きでどれ位の利益になるかです。
5万通貨の場合、100pips(=1円)の値動きで5万円の利益になり、10pips(=10銭=0.1円)の値動きで5,000円になります。
ということは、一日に2万円の利益とするには40pips(=40銭=0.4円)の利食いをしなければならないことになります。
一日平均40pips、これは月に800pips以上となりますが、この取引は結構大変なトレード内容となります。仮に数日は達成できても毎日のことになると結構しんどい作業になります。そのため、個人的にはおすすめできない取引内容ですね。
この場合、私なら無理をしないトレードを行うためにも、投資資金が50万円ならば狙う年収は250万円以内にします。
仮に50万円の投資資金で年収が200万円や100万円でもものすごい利益になりますので、それで十分と考えます。
投資資金が200万円あれば20万通貨の取引で10pips
次は「一日に20pipsも利食いするのは難しい」という場合です。
この場合、仮に投資資金を2倍の200万円にすれば一日の平均利食いは半分の10pips(=10銭=0.1円)で済むことになります。
一日あたりの目標が10pipsというのは、結構余裕を持った取引であります。無理なトレードを行わなくても十分狙うことができますので、おすすめの取引内容であります。
一日平均10pipsの利食いで、年収500万円が狙えるのですからよく考えると凄いことです。
投資資金が500万円なら50万通貨でわずか4pipsの利食いで
最後に、「投資資金はもっとあるので、トレード時間をもっと短くしたい」といった場合の方法です。
仮に、投資資金を500万円用意できるのであれば、トレードとしては50万通貨の取引が可能になります。
50万通貨の取引というのは、1pips(=1銭=0.01円)で5,000円の利益になるトレードです。ということは、一日に2万円の利益はわずか4pipsで達成できてしまうのです。
一日にわずか4pipssの利益であれば、相場がちょっと変動すれば達成できる内容ですので、短時間で狙うことも十分可能です。
それで年収500万円ですから、年利100%の取引内容です。決してギャンブル的なことをしないでも目標として掲げることができる凄い内容です。
FXで年収500万円の場合の税金は
FXの税率は一律20%であります。そのため、仮に500万円の利益を得たならば税金は100万円になりますので、手取りは400万円ということになります。
それでも、以前のような累進課税ではなくなりましたので、いくら利益を取っても一律20%の税率は悪くはないですね。
※注意
2013年1月1日から25年間に渡って、所得税額に対して2.1%の「復興特別所得税」が課せれることになりました。したがってこの期間の税率は、一律20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%(15%×2.1%)+住民税5%)となります。
復興特別所得税の詳細については、国税庁個人の方に係る復興特別所得税のあらましを参考にしてください。
まとめ
今回は、投資資金が100万円でも余裕のある取引で一日に20pips取れれば、年収500万円になる、を基準にいろいろとシミュレーションしてみました。
仮に、一日に20pips取れなくても5分の1の4pips取れれば、それでも年収は100万円になるわけですから、非常に効率のいい投資であることが分かります。
是非とも無理をしない範囲で、自身の投資資金、トレードと相談しながらFXを収入源のひとつにしてください。