FX用語の中に「ロング」と「ショート」という言葉があります。
通常、ロングは長い、ショートは短いという意味で使ったりしますが、FXではそのような意味で使うことはありません。
ではこのロングとショート、どのような場面で、どのように使うのでしょうか。
もしあなたが分からなくても安心してください。ここでわかりやすく説明しますので、早めに理解してしまいましょう。それでは始めます。
ロングの意味
FXで使う場合の「ロング」とは、ある通貨ペアを買う(もしくは買っている)という意味になります。
このロングの使用例としては、
- ドル円を110円でロングする
意味:ドル円の110円の買いポジションを持つ - ロングポジションを継続する
意味:買いポジションをそのまま保有する - ロングポジションが上昇相場に乗って利益となったので決済した
意味:買っていたポジションが相場の上昇で利益になったので決済した
という使い方があります。
例えばこんな使いかたもできたりします。
なお、この場合の「買い」とは何の買いのことなのでしょか。
ドル円のロングとはなにを買う?
ドル円でいうロングとは、「ドル買い」のことをいいますので、ドル円でロングポジションとは、ドル買い円売りの状態のことをいいます。
決して、円買い(=ドル売り円買い)ではありませんので注意してください。
※ちなみに、ドル売り円買いの場合はドル円のショートといういい方をします。
もし、買いや売りについて不安がある場合、ドル円を買うとは?売るとは?ちゃんと説明できますか?を参考にしてみてください。
ショートの意味
FXでいうロングは「買い」ということがわかりました。
ではショートとはなんでしょうか。ショートとは、ある通貨ペアを売る(もしくは売っている)という意味になります。ロングの反対の意味ですね。
このショートの使用例としては、
- ドル円を120円でショートする
意味:ドル円の売りポジションを120円で持つ - ショートポジションを決済する
意味:売りポジションを買い決済して損益を確定させる - 突然下落してきたのでショートしたら持っていかれた
意味:相場が突然下げ始めたので売りから始めたが、結局反転上昇して損切りとなった
という使い方があります。
例えばこんな使いかたもできますね。
なお、この場合の「売り」とは何の売りのことなのでしょか。
それは、ドル円の通貨ペアであれば「ドル売り」のことをいいます。ドル円でショートポジションとは「ドル売り円買い」つまりドル円の売りポジションのことをいうのです。
ロング・ショートの由来
ここまで、FXで使う場合のロングとショートの意味はわかりましたね。
では、なぜ買いのことをロング、売りのことをショートというのでしょうか。
この名前の由来については諸説あるといわれていますが、これといった確証はないのが正直なところです。私も金融機関で勤務しているときに、先輩に由来を聞いたことがありますが、誰もハッキリとは答えてくれませんでした。
なお、よく言われていることは、
- 相場が上昇していくのには時間がかかるからロング
- 下落相場はスピードが速いからショート
という説明が多いですね。
また、ロング(Long)の意味を英和辞典で調べてみると、
long
【商業として】 強気の
という説明もありますので、強気ということから「買い」を指すということもあると思います。
ショート(Short)も英和辞典で調べてみると、
short
【もの数量など】不足している、不十分な
という説明がありますので「売り」につながっているのかもしれません。
まとめ
FXについて、誰かと会話しているとこのロングやショートという言葉は普通に使われます。
あなたもこの機会に普通に使えるようになって、FX会話を楽しめるようになってください。