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FX基本:FX初心者が最初に覚えるべき仕組みとルールはこの4つ

これからFXを始めてみようという方にとって、いったい何から学んでいけばいいのかいろいろと悩むことは多いと思います。

そこで今回は、トレーダー育成講師としての立場からFX初心者が最初に覚えておかなければならないと思うことを4つに絞って詳しく説明していきます。

これだけ覚えれば十分とはいえませんが、これだけは押さえておかないとトレードをしてはいけない、という意味で4つ挙げましたので必ず覚えてからトレードするようにしてください。

それでは、はじめましょう。

目次

1. 2wayプライス

2wayプライス(ツーウェイプライス)とは「2つの価格」という意味で、為替の価格表示は2つの価格を同時(一緒)に提示しますよ、という意味になります。

それでは2つの価格とは何でしょうか。

それは、「買値」と「売値」の2種類の価格です。モノを買う際、私たちは提示されている1つの価格(買値=購入価格)で取引をします。

しかし、為替の場合は「買値(買うことができる値段)」と「売値(売ることができる値段)」を提示します。

図を見ていただくと分かるように、向かって右側の値段の高い方がAsk(アスクレート)といって私たちがある通貨を買う場合の価格になります。

そして、左側の値段の安いほうがBid(ビッドレート)といって私たちが通貨を売る時に適用される価格になります。

身近にもある2wayプライス

為替だけの話だとちょっと分かりづらいかもしれませんが、身近な例ですと、金券ショップや古本屋も同じです。どちらも「買取価格」と「販売価格」があって、私たちがモノを持ち込んだ場合は値段が安い買取価格で買い取られます(売ることができます)。また、私たちが購入する際は値段が高い販売価格で購入することができます。

このように、為替と同じように2つの価格を提示して取引されているものも身近にありますので、為替が特殊な取引ではないことが分かります。

2wayプライスについての詳細は下記をご覧ください。

2wayプライスとは?FXの価格表示の意味と仕組みを詳しく解説します!

2. 取引単位

FXでいう取引単位とは、ロット(Lot)ともいってトレードを行う場合に使う「1000通貨」「1万通貨」といった売買単位のことをいいます。

私たちの生活では、モノを買ったりする際に一定の単位が決まっているものがあります。例えば、下図のようにたまごは通常10個単位でパックに入っています。また、乾電池の場合、単三電池なら4本単位や10本単位で入っていたりします。

FXも同じように、1単位ではなく「1000通貨」「1万通貨」といった一定数量をまとめた単位で取引しているのです。

FXの10,000通貨単位とは?

それでは、FXの10,000通貨とはどのような意味になるのでしょうか。

それは、10,000通貨とは1万ドルや1万ユーロという意味で、1万円分という意味ではありません。下図を見てください。

外貨預金の場合、例えば10万円分のドルや、50万円分の豪ドルというように「○○円分の外貨」というように通貨と通貨の交換ができますが、FXの場合はそうではなく、ドル円で1万通貨といえば、それは1万ドル分の取引を意味します。

また、ユーロ円で1万通貨といえば、それは1万ユーロ分の取引を意味するのです。通貨ペアで「○○/△△」なら左側の「○○」の数量(例えば1万通貨分)と覚えてください。

なお、1万通貨単位以外では、1,000通貨単位で取引できる会社や、中には1通貨単位(1ドル、2ドル)で取引できる会社もあります。

取引単位(ロット)についての詳細は下記をご覧ください。

FXのロット(Lot)とは?【FX初心者のための基礎用語解説】

3. 証拠金

証拠金と聞くと、何だか怪しいものと感じる方もいるかもしれませんが、実は資金効率を考えた場合、非常に便利な仕組みでありますので、是非ここで理解してください。

証拠金取引とは

証拠金とはFXを取引する際に取引会社に対して預ける保証金のことをいいます。

仮に、1ドルが100.00円のときに1万ドルの取引をしようとしたら、100万円(=100.00円×1万ドル)の資金が必要となります。

このように、本来は100万円の資金が必要になりますが、一部の資金(保証金)を預けることによって、100万円よりもずっと少ない資金(=保証金=証拠金)で100万円分の取引ができてしまうのが証拠金取引といいます。

一体どれ位の証拠金を預ければいいのか

証拠金とは、本来よりも少ない資金(証拠金)で同じ取引ができる仕組みであることを学びました。では、一体どれ位の証拠金を預ければいいのでしょうか。

それは、本来必要な資金の4%分となります。4%というのは日本の協会(金融先物取引業協会)が規定で4%以上と決めているのでほとんどの会社は4%分としているます。

1ドルが100.00円のときに1万ドルの取引をする場合の証拠金は?

1ドルが100.00円のときに1万ドルの取引をする場合、本来必要な資金は100万円(=100.00円×1万ドル)になります。したがって100万円の4%は4万円になりますので、投資資金として最低4万円あれば100万円分の取引ができてしまいます。

1ドルが120.00円のときに1万ドルの取引をする場合の証拠金は?

1ドルが120.00円のときに1万ドルの取引をする場合、本来必要な資金は120万円(=120.00円×1万ドル)になります。したがって120万円の4%は4.8万円になりますので、投資資金として最低4.8万円あれば120万円分の取引ができてしまいます。
このように、同じ1万ドルの取引でも取引時の為替の価格によって証拠金額は違ってきます。

1ユーロが140.00円のときに1万ユーロの取引をする場合の証拠金は?

これもドルの場合と考え方は同じです。
1ユーロが140.00円のときに1万ユーロの取引をする場合、本来必要な資金は140万円(=140.00円×1万ユーロ)になります。したがって140万円の4%は5.6万円になりますので、投資資金として最低5.6万円あれば140万円分の取引ができてしまいます。
このように、通貨がドルからユーロに変わっても考え方や計算方法は変わりません。そして、本来必要な資金よりも少ない資金(証拠金)で取引できるので、この考え方をてこの原理からレバレッジと言ったりもします。なお、レバレッジでいう場合は、4%なら25倍(=1÷4%)となります。

なお、他の証拠金の計算問題や証拠金率(レバレッジ)についての詳細は下記をご覧ください。

■FXの証拠金や利益計算は大丈夫?10の問題で理解度チェック

■FXのレバレッジが10倍になるとどうなるの?気になる金融庁の動向は?

少ない資金で取引すると利益も少なくるの?

これまで、FX取引は本来必要となる資金よりも少ない(4%分)資金で同じ取引ができることを学びました。では、資金が少なくなったことから、取引の結果も少なくなってしまうのでしょうか。

答えは、少ない資金である証拠金取引で取引しても「差損益は同じ」になります。投資資金100万円を使って1万ドルの取引をしても、証拠金取引で4万円の資金で100万円分の取引をしても利益や損失はどちらも同じになります。

このように、FXは資金効率が非常にいい取引となっていますので、それを上手く使わない手はないのです。

4. ロスカット

では、最後の項目である「ロスカット」についてです。
これまで、FXは証拠金取引のルールによって、本来必要な資金よりも少ない証拠金で取引ができることを学びました。でも、何の制限もない無条件で証拠金取引ができるのでしょうか。

答えは「ノー」なのでできません。一定の制限があります。ここではその制限を学びます。

ロスカットとは何か

ロスカットとは、FX取引によって損失額がFX取引口座内の資金に対して一定の割合を超えた場合、自動的にすべての取引を決済(反対売買)してしまうルールのことをいいます。

これだけの説明ではちょっと難しいので、もう少し詳しく説明します。
例として、1ドルが100.00円のときに1万ドルの取引をする場合で見てみます。

まず、外貨預金の場合は投資資金として100万円が必要となります。その後、100.00円で買ったドルが10円値下がりして90.00円になると、円にした場ときの価値は90万円まで下がってしまいますが、1万ドルとい状態はそのまま変わりません。

また、仮に90.00円まで値下がったとしても、当初より100万円を支払っているので、その後ドルがいくらにまで値下がりしようと、それは円評価したときの価値が下がるだけでそのままドルを持っていることは可能です。

では、FXの場合はどうでしょうか。FXは、証拠金といって本来必要な資金の4%分の投資資金で取引が可能です。

そのため、仮に投資資金を10万円にして1万ドルの取引をすると、10万円のうち証拠金として4万円を使ってしまうため、残り(余剰金)は6万円になってしまいます。

ドルを買ってから思惑通りに101円、102円と値上がりしてくれれば問題はないのですが、思惑とは反対に値下がりしてしまった場合はどうなってしまうのでしょうか。下図を見てください。

1万ドルの取引ならば買った価格より1円値下がりすれば1万円の損失となります。

また、2円値下がりすれば2万円の損失、そして6円値下がりすれば6万円の損失になってしまうので、その時点で余剰金である6万円がなくなってしまいます。

仮にこのまま値下がりが止まらなかったら、用意した投資資金以上のマイナスになってしまうこともあるのです。

そのため、それを食い止めるために多くのFX会社では、この余剰金がなくなった時点で持っている通貨(ポジションといいます)をすべて強制的に決済してしまい、一旦取引を停止させてしまいます。これをロスカットといいます。

なぜロスカットがあるのか?

ロスカットになるとどうなるのか?

等のロスカットについての詳細は下記をご覧ください。

FXのロスカットとは?借金しないようにするためのコツはこれ

まとめ

これまで最低限知っておいてほしいFXの仕組みを4つに絞って学んできました。

どれも非常に重要な項目ですので、ここに記載されていることが理解できるまで取引はせず、きちんと理解できるまで何度も学んでください。

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この記事を書いた人

株式会社トレードタイム代表取締役(2011年設立)

米国在住時にシカゴ、ニューヨークの市場を見学したした際、金融に興味を持ち、大学卒業後、国内と海外市場の取次業社にてコモディティ、為替取次の業務を行う。

その後、FXを日本で初めてFX事業を展開したひまわり証券に入社。
FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、投資助言業の資格を得て日経225先物、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。


現在はFX、株式、日経225先物、FX、個別株オプション等の自己トレード行っている(1日のトレード回数は平均数回~10回程)、また個人投資家向けのセミナーも多数開催中。

セミナーの受講者は述べ39万人を超え、証券、FX会社でのセミナー講師、売買コンテンツ提供も行っている。
トレード本、FX情報誌やYahoo! ファイナンス等への執筆も多数。

コンテンツ(セミナー講師)の提供先会社は、株式会社外為どっとコム、サクソバンク証券株式会社、ワイジェイFX株式会社、株式会社FXトレード・フィナンシャル、ひまわり証券等々、30社以上(順不同,敬称略)。

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