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損切りだけじゃない!利益をもっと増やすために使う逆指値の方法はこれだけ!

逆指値と聞くと、「逆指値=損切り」というイメージを持っている人は多いと思いますが、実はこの逆指値、損切りだけではなく利益を増やすために使うこともできるんです。

「逆指値で利益を増やす?」「何言ってるの?」と思うかもしれませんが、本当のことです。ここでは多くの方が損切りにしか使っていない逆指値を、利益を増やす方法として利用する方法をご紹介します。

是非この方法をマスターできれば、小さく利食ってしまうコツコツトレーダーではなく、利益を膨らましていく勝ちトレーダーになれますよ。

目次

1. 逆指値とは何か

まず、逆指値とは何かを理解するところから始めます。簡単に説明しますので、安心してください。

その前に、逆指値の反対語である「指値」ついて確認しましょう。指値とは、

・現在の価格よりも安い価格になったら買う

もしくは

・現在の価格よりも高い価格になったら売る

という注文方法です。

分かりやすいですよね。下図のように、現在の価格が120.00円の場合、その現在値よりも安い価格の118.00円になったら買いたい場合に設定するのが「指値」になります。また、同じ売るならできる限り高い価格で売りたいですので、現在値(120.00円)よりも高い価格(122.00円)で売るという内容で設定するのも指値になります。

それでは、本題の逆指値とはどのようなものでしょうか。逆指値とは指値の逆で、

・現在の価格よりも高い価格になったら買う

もしくは

・現在の価格よりも安い価格になったら売る

という注文方法です。ちょっと難しいかもしれませんが、下を見てください。

下図のように、現在値が仮に120.00円の場合、その後、120.00円よりも高い価格の122.00円になったら買う、もしくは、120.00円よりも安い価格の118.00円になったら売る、という方法です。

なぜ高くなってから買うのか?もしくは安くなってから売るのか?について疑問が湧いてくるかと思います。私も最初はなかなか理解できませんでした。でも、実はこれが非常に使える取引方法のひとつなのです。

次からは、指値ではなく逆指値を使う必要があるのか、について解説していきます。

2. なぜ逆指値を使う必要があるのか

損切りのイメージが強い逆指値ですが、決済方法としては2種類の有効的な使い方ができます。それがこれです。

  • 損失を限定するため
  • 利益を増やすため

以下、詳しく説明していきます。

2-1. 損失を限定するために使用する

まずはじめは、損失を限定するために使用するです。単に損切りのために使うのではなく、損失を限定するために使うんです。

多くの初心者は、損切りを我慢してガマンしてどうしようもなくなって、逆指値で決済を行い大きな損失を作ってしまいます。しかし、逆指値の使い方はそうではなく、あらかじめここまでの損失が発生したら一旦損失を確定させてトレードをリセットするために使うのです。

例えば、下図のようにドル円で100.00円の買いポジションを持ったとします。今後、上昇すれば利益になりますが、もしも上昇しないで下落してしまった場合、予定以上の損失を出さないために、99.80円に逆指値の売り決済注文(※)を設定します。
この設定を行っておけば、仮に寝ている間に相場が下落してしまっても、99.80円に到達すれば自動的に決済を行うことができます。

※現在値(100.00円)よりも安い99.80円になったら売るので逆指値になる。

このような使い方をすることで、損失を必要以上に大きくしないで済む(損失を限定させる)ことから、次のチャンスで再度狙うことも可能です。

2-2. 利益を増やすために使用する

上記では、損失を限定させるための逆指値の使い方を紹介しましたが、これは損切りができる人には当たり前の使い方になります。

これからご紹介するのは利益を増やすために使用する方法です。あまり知られていないのが現状ですので、是非この機会に使い方をマスターして、実践で使っていってください。

2-2-1. 逆指値を利益を増やすために使う方法

これから、逆指値を利益を増やすために使う方法を順に解説していきます。
まずはじめは、通常の逆指値の使い方と同じで、下図のように損失を限定するために逆指値を設定します。

その後、逆指値が約定(やくじょう=注文が成立すること)することなく、含み益がある程度増えてきたら、ここから利益を増やしていくための逆指値の設定を行います。
具体的にはこうです。

ある程度の含み益が発生してきたら、これまで設定していた損失を限定するための逆指値を利益になるように上にズラす(引き上げる)のです。

上図でいえば、100.00円のポジションが105.00円まで上昇したので、損失を限定させるためのストップロス(逆指値)を103.00円まで引き上げることで、3円分の利益を確保することができたのです。

なお、さらに価格が上昇したらどうするのでしょうか。

例えば、さらに相場が上昇して110.00円までなったとしましょう。その場合、103.00円まで引き上げていた逆指値を108.00円までさらに引き上げることで、今度は8円分の利益を確保することができたのです。

このように、さらに価格が上昇したら再度逆指値の設定を引き上げるのです。これを逆指値が約定するまで続けることで、トレンドが終わらない限り利益を増やしていくことができるのです。

多くの人は、一度逆指値を設定したらそのまま放置してしまいがちですが、相場の流れに合わせることで、トレンドが形成されればトレンドが終わるまで利益は増やしていけるようになるのです。

3. 利益を増やしていく決済方法は自動と手動の2種類

上記では、利益を増やしていくための逆指値の使い方について紹介しました。
では、この逆指値を実際に使う場合に自動で決済する方法と、手動で決済する方法がありますので、それを紹介します。

3-1. 自動で利益を膨らましていく決済方法がこれ

「自動」で、しかも「利益を膨らましていく」決済方法なんてあるわけないと思うかもしれませんが、実はあるのです。

利益が増えていく理由については2-2-1. 逆指値を利益を増やすために使う方法で紹介したとおりですが、これを自動で行う方法があります。

それが、「トレーリングストップ」です。トレーリングのトレールとは「trail」のことで「通った道」や「痕跡」といった意味があります。

ストップとはSTOPのことで「逆指値」のことを意味しますので、トレーリングストップとは、「痕跡を追っていく逆指値」と捉えられます。

それでは具体的に見ていきましょう。

3-1-1. トレーリングストップの取引例

現在、100.00円で買ったドル円のポジションが105.00円となっており、今後もさらに上昇すると考えた場合、以下のようなトレーリングストップの発注をします。

・ストップ(決済の逆指値)を104.00円に設定する

・その際、0.5円(=50pips)上昇したらストップも0.5円
 自動的に引き上げるトレールを設定する

その後、ドル円は相場の上下変動を繰り返しながら、108.00円まで上昇しました。その際、はじめに104.00円でトレール設定した逆指値も自動的に上昇して107.50円まで追尾し続けました。

これで、100.00円で買ったドル円のポジションは自動的に750pips(=7.5円分)の利益を確保したことになります。

※トレーリングストップは通常機能として、多くのFX会社で設定することが可能となっています。

3-1-2. トレーリングストップの注意点

自動で利益を増やしていくことも可能である夢のようなトレーリングストップですが、注意点もありますので、ここで確認しておきます。

3-1-2-1. 設定する値幅が小さいとすぐに決済となってしまう可能性あり

せっかくの、自動的にストップの価格を追尾してくれるトレーリングストップですが、相場状況によっては機能しない場合があります。

それは、設定の値幅が小さすぎる場合です。例えばドル円は1日の平均変動幅は約1円です。ユーロ円もそれくらいですが、そうするとトレーリングストップの設定を仮に相場が10銭(=10pips)上昇したら、ストップも10銭上昇させる、としてしまうとあっという間に約定してしまい、相場の流れに乗ることができなくなってしまいます。

当然、相場ですからこれ位値幅を離せば大丈夫という基準はありませんが、少なくとも50銭(=50pips)や1円(=100pips)位は余裕を見た方がいいです。

3-1-2-2. 値段が飛ぶ可能性あり

せっかくトレーリングストップを設定していても、週末に相場変動に影響を与える大きな出来事があった場合、下図のような月曜日の始値(週のスタートの価格)が、金曜日の終値よりも離れてしまういわゆる「窓空け」には対応できません。

もし窓開けになってしまった場合は、設定したストップの価格より不利な価格で約定することになってしまいます。

完全に窓開けを防ぐ方法はありませんので、その点だけリスクとしてあるということだけは理解しておいてください。

3-1-2-3. 必ず利益が増えるとは限らない

自動でも手動でも、相場状況に合わせてストップを移動させていくことで利益を増やしていくことは可能です。しかし、ストップを移動させたからといって必ず利益が増えるかといえばそうではありません。

相場状況次第では、利益が膨らまないまま終了となるケースもありますので、それははじめに理解しておいてください。

3-2. 手動で利益を膨らましていく決済方法もあります

これまでは、自動的に追尾していくトレーリングストップの方法をご紹介しましたが、当然自動ではなく手動でも設定はできます。

ただ、自動的に行うことをトレーリングストップといいますので、手動で行う場合は、単なるストップの移動になります。

方法は、相場状況に応じて適宜ストップを移動するだけです。私の場合は、相場の節目を見つけて、その手前に移動するようにしています。

なお、注意点としては有利な方向へストップを移動するのは構いませんが、不利な方向へ動かすのはご法度です。何のためのストップかということを何度も確認しながら行ってください。

4. まとめ

逆指値は実は損切りだけではなく、利益を増やしていくことも可能なツールであることをお分かりいただけたかと思います。

この方法は、トレンドが形成されば当初の予定よりも何倍も利益が膨らんでいきますので、せっかく増えてきた利益をさらに膨らましていく方法として、一度使ってみてください。

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この記事を書いた人

株式会社トレードタイム代表取締役(2011年設立)

米国在住時にシカゴ、ニューヨークの市場を見学したした際、金融に興味を持ち、大学卒業後、国内と海外市場の取次業社にてコモディティ、為替取次の業務を行う。

その後、FXを日本で初めてFX事業を展開したひまわり証券に入社。
FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、投資助言業の資格を得て日経225先物、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。


現在はFX、株式、日経225先物、FX、個別株オプション等の自己トレード行っている(1日のトレード回数は平均数回~10回程)、また個人投資家向けのセミナーも多数開催中。

セミナーの受講者は述べ39万人を超え、証券、FX会社でのセミナー講師、売買コンテンツ提供も行っている。
トレード本、FX情報誌やYahoo! ファイナンス等への執筆も多数。

コンテンツ(セミナー講師)の提供先会社は、株式会社外為どっとコム、サクソバンク証券株式会社、ワイジェイFX株式会社、株式会社FXトレード・フィナンシャル、ひまわり証券等々、30社以上(順不同,敬称略)。

~トレード情報提供サイト、コンテンツ提供企業(順不同,敬称略)~
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