FXのトレード手法のひとつにライントレードというのがあります。
このライントレード、昔からあるシンプルな手法ですが、特に最近はなかなか勝てないトレーダーが採用するようになってきています。
実は私も、最初は全然勝てなかったのですが、10年以上前からライントレードで取引をするようになってからずっと勝っています。
ここでは、このシンプルなトレード手法であるライントレードの基本と具体的な取引方法についてご紹介します。
ライントレードとはどのような手法なのか?
ライントレードとは、名前のとおりライン(=線)を使った取引手法のことです。
では、どのようなラインを引いて取引をするのでしょうか。この場合、2つの意味がありますので分けて理解してください。
広義のライントレード
広い意味でのラントレードとは、下図のようにトレンドライン(斜線)や水平線といった直線をいくつも併用した取引方法です。
狭義のライントレード
狭義のライントレードとは、斜めに引くトレンドラインは使わずに、下図のように水平線だけを用いてトレードを行う手法のことです。
ここからは、私も使っている水平線しか使わない狭義のライントレードで話を進めていきますので、よろしくお願いいたします。
ライントレードで勝てるの?
ここでは、ライントレードについていろいろとご紹介しますが、あなたが一番知りたいのは、ラントレードで勝てるのか?ということだと思います。
そこで、回答からお伝えすると「ライントレードでFXは勝てます」です。
当然、簡単に勝てるかと言われればそれは「NO」でありますが、私も私の生徒さんもこのライントレードを使って勝てるようになっていますので、実証済みであることは確かです。
但し、絶対に勝てるかというとそうではありません。好き嫌いや向き不向きといった個人差はありますので、それをしっかりとお伝えしたいと思います。
ライントレードのメリットとデメリット
世の中に絶対的なトレード手法がないように、ライントレードにはメリットもあればデメリットもあります。
次ではそのメリットとデメリットをご紹介します。
ライントレードのメリット
- 相場をシンプルに見るので、誰でも判断付きやすい
- 基本的にはライン以外は何も使わない
- ラインを引くことで優位性のある取引が可能になる
- エントリーだけではなく、損切りラインも分かるようになる
- ずっと相場を見ている必要はない
- そもそも、相場を予想する必要がなくなる
まとめると、相場を「あーでもないこうでもない」といろいろと
- 今後の予想をする必要はなくなり
- 非常にシンプルに買いか売りか、どこで買うのか、どこで売るのか、の判断がしやすい
ということがいえます。
ライントレードのデメリット
- ラインが引けるようになるには練習が必要
- どこにラインを引くかは個人差がある
- ダマシもよくあるので早めの損切りは必須
まとめると、誰でもすぐに簡単にできるものではなく、ある程度の練習は必要なので習得までにはある程度の時間がかかるし、ダマシも多いのできちんと損切りができないと大きな損失につながってしまうことがある、ということです。
ライントレードはどのように行うのか?
ライントレードのメリットもデメリットも知ったうえで、実際にどのようにトレードを行うのか解説していきます。
どこにラインを引くのか?
はじめてライントレードを行う場合、悩むのが「どこにラインを引くのか?」ということだと思います。
答えをいうと、「相場に厚みのある節目(価格帯)のところ」になります。
例えば、何度も支持線でサポートされたり、何度もレジスタンスライン(抵抗線)で抑えられたりしている価格帯や、サポートとレジスタンスを繰り返している価格帯です。ここに水平線を引いていくのです。
実際のチャートではこんな感じです。
注意点としては、あまりたくさん引き過ぎないことです。
最初は練習のためたくさん引いても構いませんが、引いた後はより重要なラインだけを残すために減らしていくことも大事です。
チャートを見て分かるように、サポートラインで支えられたところはその価格帯を割り込まない限りは上に行くしかないですし、反対にレジスタンスラインで抑えられている価格帯では、そこを上抜かない限り下に行くしかないのです。
そのため、こういった価格帯は、買い圧力や売り圧力が強いと思われるところなので、ここを分岐点にした取引を行うことで、エッジ(優位性)の効いた取引が可能となります。
引いたラインからどのように判断するのか?
ラインが引けたら、そのラインを使ってトレードを行います。でも、ラインをどのように使えばいいのでしょうか。それは、
- ラインで支えられている間は買い
- ラインを上から下にブレイクしたら売り
- ラインで抑えられている間は売り
- ラインを下から上にブレイクしたら買い
この4種類だけです。それでは、具体的に見てみましょう。
ラインで支えられている間は買いとは
相場では、何度も同じ価格帯で支えられているサポートライン(支持線)といわれるところがあります。
サポートラインは買い圧力が強い価格帯であるので、このラインを割り込まない限りは相場は上に行くしかないことから、このラインの手前で買いを行うことで反転上昇を狙うことができます。
ラインを上から下にブレイクしたら売りとは
上記では「サポートライン(支持線)で支えられている間は買い」ということを学びました。では、このサポートラインを上から下に割り込んでしまったらどうするのでしょうか。それは、割り込んだところから売っていくのです。
なぜなら、サポートラインは買い圧力が強い価格帯なので、そこを割り込んでしまったということは、その買い圧力を吸収してさらに下落していることになるので、更なる下落余地があると判断できるからです。
ラインで抑えられている間は売りとは
相場では、何度も同じ価格帯で抑えられているレジスタンスライン(抵抗線)といわれるところがあります。
レジスタンスラインは売り圧力が強い価格帯であるので、このラインを上抜かない限りは相場は下に行くしかないことから、このラインの手前で売りを行うことで反転下落を狙うことができます。
ラインを下から上にブレイクしたら買いとは
上記では「レジスタンスライン(抵抗線)で抑えられている間は売り」ということを学びました。では、このレジスタンスラインを下から上に上抜いてしまったらどうするのでしょうか。それは、上抜いたところから買っていくのです。
なぜなら、レジスタンスラインは売り圧力が強い価格帯なので、そこを上抜いてしまったということは、その売り圧力を吸収してさらに上昇していることになるので、更なる上昇余地があると判断できるからです。
ライントレードでダマシにあったらどうする?
トレード手法に絶対はないように、ライントレードも絶対的なトレードではありません。もちろん、思うようにならないことはよくあります。
なぜなら、相場はコントロールが効かないからです。いつ、どのような動きをするなんて分からないし、相場を一個人が動かすなんてことは不可能な話なのです。
では、「どうすることもできないのか」というとそうではありません。相場はコントロールすることができませんが、リスク管理はコントロールできますので、リスクをコントロールしてあげることで、十分トータルでプラスにしていくことは可能です。
具体的なリスク管理方法は、FXで失敗しないために行うたった1つだけの方法がこれ!に詳しく書いてありますので、是非見てください。
まとめ
今回はライントレードを取り上げました。私はこのトレードを15年以上続けていますが、リスク管理と併せて十分勝てています。
相場は手法だけで勝てるものではありません。大切なのは「手法+リスク管理」であります。
ライントレードは非常にシンプルな取引ですので、様々な相場環境にも対応していけます。また、FXだけではなく、株でも225でもチャートさえあれば使うことができますので、是非習得してみてください。